今日のシングルは‘NAG NAG NAG’/ CABARET VOLTAIRE です けっこうそのときそのときで音楽性が割と違っているのですけど このシングルはかなり初期のものでB面はバンド初期のLIVE音源です
今聞いても相当かっこいいです なんというかガレージなんですけど技法的には今のテクノですね サンプリングやダブのような手法で荒々しい演奏をしています これがまさにパンク的な音楽の解体で震えるほどかっこいいのです
もちろん今のような機材は無いのでサンプリングやダブと言ってもテープコラージュのようなものなのですけど、これが恐ろしいくらい暴力的におこなわれていて大音響で聞くと今でも十分衝撃的な音です
初めて聞く人はいったいいつの時代の何のジャンルの音楽だろうと思うのではないでしょうか CABARET VOLTAIREという名前そのものがもうすでにダダイズム(現代の合理主義に応じた反芸術運動)からきていますから、既存の音楽の解体、再構築というニューウェーブの流れからするとまさに本流なのかもしれませんね
このシングルもROUGH TRADEからの発売です この当時は音楽的には違っていても、脱既存音楽という点においては同じベクトルを持ったバンドがたくさんいて、それぞれに好きなことをやっていたのですね だから自分にとってはCABARET VOLTAIREもYOUNG MARBLE GIANTSも同じように聞けるのです
すでに後のテクノ・ハウスの手法である反復の音楽をやっていますが、だんだんノイジーな部分がうすれてきてポップな路線へ移行していきます ジェラルド・シンプソンなどもプロデュースをしてハウス路線への歩み寄りも見せてますね


1979 ROUGH TRADE RT018
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テーマ:音楽のある生活 - ジャンル:音楽
- 2007/08/04(土) 15:13:42|
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